〈ペットロスについて〉

朝日新聞(6月25日号)に、『ペットロスを考える』という、特集が載っていました。
「ペットロスになると強い疲労感や虚脱感を覚え、睡眠障害や摂食障害になる人もいます。抗うつ剤を処方されるケースもあり、獣医学の現場でも重く受け止められるようになっています。」 新島典子(ヤマザキ動物看護大准教授)
生き物の死を悼むことは、今に始まったことではありません。縄文時代には、犬を埋葬し、花を手向けた跡が残っています、牛馬は農耕や運送に欠かせない存在であったので、供養の馬頭観音像が多く建立されています。
最近は、室内で飼う犬種が増え、さらにペットフードの品質が良くなり、病院にも頻繁にかかるので、動物も高齢化をし、痴ほう症も珍しくはなくなってきたようです。今や、ペットは家族同然、自分の子供という時代です。
愛するペットとの別れをきっかけに、ペットロスにならないようにするには、亡くなったことを受け入れるしかありません。僧侶は、永い年月に蓄えられた、死別し悲しみの淵にいる人を、悲しみから立ち直らせる力があります。
何事も始めが肝心です。葬儀式を営み、ペットロスにならないように葬儀を営みませんか。 

大光寺住職 大野 光法